ONKYO カスタムIEM IE-C2を今さらレビューする

IE-C2を購入してはや3年。長期間使用した感想を。

ONKYO カスタムIEM IE-C2

ONKYOのカスタムIEM(In Ear Monitor)は3種類のシリーズがあり、内部のドライバー(音を鳴らす小さなスピーカーのようなもの)の数に違いがあり、BAドライバを一基搭載したIE-C1、BAドライバを二基搭載したIE-C1、BAドライバを三基搭載したIE-C3があります。

カスタムIEMは自分の耳の形(インプレッション)を採り、その形から世界に一つだけのイヤホンを成形します。そのため、耳にフィットし、遮音性が高くなるのが特徴です。また、基本的に高音質に設計をされているため、プロのアーティストの方もカスタムIEMを愛用しています。一方で、オーダーメイドとなるため、耳の形を採ってから実際に受け取るまでにそれなりの時間がかかります。

ONKYOのカスタムIEMは日本製ということもあり、2週間ほどで納期されます。私は、13日目に納品されました。

ONKYOのカスタムIEMは左右それぞれ12色から好きな色を選べ、ケーブルも3色から選ぶことができます。

ケーブルはリケーブルができ、MMCX端子を採用しています。

一般的なカスタムIEMよりもボディサイズが小さく、収納がしやすいです。ただ、自分の好きなアートワークをイヤホンに刻むなど遊びの幅が狭いのが人によってはマイナスポイントかもしれません。

ONKYO カスタムIEM IE-C2

IE-C2を3年使用して感じる音質

まず音質ですが、比較をどこに置くかや環境のでかなり変わってくると思います。一応行っておきますが、私の個人的な意見です。

環境としては、AK70に最近購入したバランスケーブルで接続して聞いています。

IE-C2の印象は「聴き疲れせず、楽しく音楽を聞けるイヤホンである」といった感じです。

音の傾向は、ボリューム感のある低音とそれに負けないボーカルの帯域で、高音は少し控えめで刺さることはありません。音場は厚みのある低音の影響なのか、そこまで広くはない印象です。また解像度もよりBAドライバの数が多いものよりは落ちます。全体的に賑やか目な音かなぁと感じます。バランス接続をすると、音の分離感が上がり、より、それぞれの楽器の音を綺麗に聞ける印象です。

ただ、一方で、音の余韻の感じやそれぞれの音が潰しあわずしっかりと聞き分けられるのはさすがカスタムIEMだなと感じるます。

私は、イギリスのスリーピースバンドMUSEのStarlightをイヤホンの聴き比べるときに使うことが多いのですが、ベース特有の元の震える感じが気持ちよく表現されており、曲全体の安定感を感じます。

曲のジャンルとしては、J-POPやPOP向けといった感じで、クラシックをしっかりと聴きたいのであればもうワンランク上のイヤホンにしたいかなと感じます。作業中にBGMでジャズを聞く人も多いと思いますが、ながらで聞くジャズであれば快適に聞けると思います。

余談ですが、つい先日、ジャズ好きの方のお家に遊びに行った時、Home Podが2台置いてあり、ステレオにして使用されていたのですが、その空間をジャズで満たしてくれているというか、とてもジャズ特有の雰囲気が表現されており、とても欲しくなりました。

カスタムIEMであるため耳へのフィット感の高さから、耳に負担や装着感を感じずに、音楽を楽しめます。また、遮音性も高いため、周りが気にならず集中できます。最近購入したキーボード「HHKB」の打鍵音も全く気にならずに作業ができます。

最後に

カスタムIEMはオーダーメイドのため非常に耳にフィットしやすく、負荷を感じずに作業ができます。また、遮音性も高く通勤電車などにもおすすめです。

フィット感や、聴き疲れしない音がよく、3年間、愛用できているのだと感じています。

値段や手間、納品までの時間がかかりますが、一度、カスタムIEMを作ってみてはいかがでしょうか?

イヤホンのレビューを書いていたら新しい、DAPが欲しくなってきてしまいました。笑。