個人向け最強?定番NAS Synology DS218jのススメ

多くの人にオススメしたいNAS Synology DS218jを購入レビュー。
NASとは?
NASはNetwork Attached Storageの頭文字をとった略称です。
その名の通り、ネットワーク上にストレージ(保存領域)を設置することができるシステムのことを指します。
PCのデータ領域が少なくなると、外付けのUSB HDDやクラウドストレージ(Google DriveやDropbox)などのサービスにデータを転送することを考える人も多いと思いますが、その仲間がNASです。
NASはクラウドストレージとUSB接続のストレージの間の機能を持ったシステムです。単純に間をとっただけでなく、製品やメーカーによっては高機能化も行われています。
例えば、クラウドサービスとNASで動機をすることができたり、Webシステムを構築することができたり、さらには、自宅に置いてあるNASに外部からアクセスできたりします。
SynologyのNAS
私が今回購入したのはSynologyのDS218jというモデルです。2つのHDDを格納することができる、いわゆるNASケースです。
NAS関連の製品には大きく分けて2つの種類があり、一つは購入した製品の中にすでにHDDが格納されているタイプと、もう一つはHDDは内蔵されておらず、ケースのみの販売で自分で内蔵HDDを購入して外付けするタイプのものです。
Synologyの製品は後者のNASケースです。
NASケースとHDD内蔵型のNASでは、内蔵型の方が手間はありませんが割高な製品が多いです。また、内蔵HDDが壊れた時の対処も大変で、専用のHDDを買わなければいけない場合もあります。
一方で、NASケースは自分でHDDを選択することができ、容易に交換が可能な製品が多く、また、ストレージのアップなども自由に構成することが可能です。
SynologyのNASは高性能なCPUとOSが乗っており、一台のPCの様に動かきます。インターネットブラウザからアクセスをすると画面にはWindowsやMacに似た様な操作ができるページが表示され、設定やファイルの操作を行うことが可能です。
さらには、NASにアプリケーションをインストールすることで様々な機能の追加が可能です。
SynologyのNASのホームユースでは1台のHDDを内蔵することができるケースから用途に合わせて2台、4台、5台、6台、8台のHDDまで内蔵することができるケースが販売されております。
複数台のHDDを搭載することで、RAIDと呼ばれる機能を使うことができます。
RAIDには複数種類があり、HDDの種類によって使えるものが異なります。例えば2台のHDDの場合だと、RAID0とRAID1という機能が使えます。
RAID0は2台の同じ容量のHDDを足して1台の様に扱うことができます。例えば、2TBのHDDを2台NASに格納したのであれば、4TBとして使うことができます。また、2台のHDDに分散してデータを書き込むことができるため、書き込み読み込み速度を高速化することができます。
RAID1は2台の同じ容量のHDDをそれぞれ全く同じHDDとみなし、ミラーリングして扱います。2TBのHDDが2台であれば、2TBとして認識されます。1台のHDDに内容が書き込まれたら、もう1台にも全く同じ内容が書き込まれます。一方のHDDが破損した場合、もう一方のHDDのデータは無事というわけです。
DS218j
今回私が購入したのはDS218jという2台のHDDを取り付けて扱うことができるモデルです。
Synologyでは2台のHDDを搭載できるモデルには4つのシリーズがあり、価格の安い順に、DS218j、DS218、DS218Play、DS218+です。それぞれの違いは、CPU性能や機能の違いです。
SynologyのNASにはメディアサーバーという機能を扱うことができます。この機能は、お使いの端末(PCやスマートフォン)に動画や音楽データが格納されていなくても再生をすることができる機能です。私は、音楽をNASに格納してネットワークオーディオで楽しんだりしていますが、DS218j以外の製品では4K動画のストリーミングに対応しています。保存したい動画が4KであればDS218以上のNASを選ぶと良いでしょう。
また、CPUの性能の違いで、アプリケーションの動きの俊敏さなどが変わってきます。
私は、音楽をストリーミングするのと写真管理、仕事ファイルをバックアップするのが目的なので、そこまでのスペックは必要ないと判断し一番安価なDS218jを購入しました。
開封したら、NASケースを開けて、HDDを取り付けるだけの簡単設計です。
今回は余っていた3TBのHDDと新しくNAS用の3TBのHDDを購入しました。
DS218jを使ってみて
実際に数ヶ月間使っているのですが、非常に満足しました。なぜ、今まで買わなかったのだろうと後悔しました。
特に良かったこと
- 自宅以外からもアクセスできる
- メディアサーバーで楽に音楽を聞くことができる
- クラウドサービスとの同期が便利
SynologyはDDNSを提供しており、外部からでも自分の設定したアドレスでアクセスすることが可能です。設定をすることで”設定した文字列.synology.me”という様なアドレスで外部からアクセスすることがもできます。また、設定をすれば、独自ドメイン(例えばこのwebサイトであれば “yorumiru.com”)の設定でアクセスすることができます。
また、無料のSSL証明書サービスであるLet’s Encryptも設定をすることができるため、独自ドメインを使った外部からでも安全なhttps接続で自分のデータにアクセスすることができます。
クラウドサービスとの同期は非常に優秀で、仕事の効率化にもつながりました。また写真管理もだいぶ楽になりました。これらは全てCloud Syncというクラウドサービスとの同期連携機能が優秀だったからです。
それぞれ記事にしたましたので、気になる方は読んでいただけたら幸いです。
非常に満足したNASでした。容量不足やスペック不足を感じたら、次は4台以上搭載するモデルにしてみたいです。
2020年モデルが発売されているようです。
NAS用のHDDは安心感がありますので、積極的に採用したいですね。