UD-301で低価格にデスクトップオーディオの音質を向上

デスクトップオーディオの環境をTEACのUSB DAC UD-301-SPで一段回上のレベルにする。
TEAC UD-301-SP
デスクトップオーディオを始める上で、必ず買いたいものの一つがデジタル音源をアナルグに変換するUSB DACだと思います。
今回は、TEACのUSB DACであるUD-301-SPを購入したのでレビューです。
UD-301-SPは従来発売されていたUD-301にオーディオアクセサリーメーカーであるSAECのオーディオランクのUSBケーブルが付属したものになります。
USB DAC UD-301の特徴
- ハイレゾ音源に対応(192kHz/24bit)
- DSD 5.6MHzネイティブ再生可能
- デュアルモノーラル構成
- XLR 出力対応
- ヘッドフォンアンプを内蔵(6.3mm標準出力)
2015年11月に発売された、少し古いUSB DACですが、5.6MHzのDSDをネイティブ再生でき、192kHz/24bitの音源に対応しているなど、今でも現役なUSB DACだと思います。
また、価格も3万円前後で購入でき、コストパフォーマンスも高い製品だと思います。
UD-301はXLR出力端子を備えているため、XLR端子に対応したプリアンプやメインアンプ、アクティブスピーカーにつなげることができます。低価格たいにはXLR端子が搭載されていることは少ないので、ステップアップを目指す人にはとてもおすすめです。
UD-301の音質と感想
視聴環境は、MacBook ProにTEACのHR Audio Playerをインストールし、付属のSAECのオーディオランクのUSBケーブルでUD-301と接続しました。
私の環境では、スピーカーがないので、ヘッドホン(DT-990 Pro)、イヤホン(IE-C2)を使いました。
UD-301にはヘッドホンアンプが内蔵されていますが、私は自作のヘッドホンアンプ(MUSES02を搭載)があるので、こちらに接続して聞いております。内蔵アンプとの比較も行います。
気になる音質ですが、一聴して感じたのは、「クリアで音場が広め」という感想です。とても透き通った音で、低音から高音まで全領域で過不足なくバランスの取れた音を鳴らしてくれます。
特にJ-POP系を聞くと奥行き感を感じられ、ボーカルが前で歌っているような感覚を味わえます。
デュアルモノラール構成ということで左右の分離感も感じられます。楽器の位置をしっかりと分けて収録されている音源は、聞いていて楽しいですし、音量を上げたくなるような音です。とくにBLUE NOTE系のジャズは楽しめると思います。
音の解像度も高く、それぞれの音粒度が細かく、実際の楽器を感じさせてくれます。
3万円という価格ですが、音の切れ味もよく、10万円前後の製品とは戦えるのではないでしょうか?
UD-301の電源回路も左右で独立したらどうなるのか気になるところではありますが、これでもデスクトップオーディオとしては十分に満足できる音ですし、格段に音質を向上させてくれます。
内蔵ヘッドホンアンプの音質は?
口コミでは内蔵のヘッドホンアンプの評価が低いと感じてみたので、聞いてみました。
最初から自作のヘッドホンアンプを通して聞いてしまったためか、より感じてしまったのですが、DACから出力されていた広い空間が一気に狭くなり圧迫感を感じるような音だと感じました。
何曲か聞いてみて感じたのは、楽曲を選ぶ音だということです。J-POPやRockには合わないですが、JAZZには音の傾向があっていると思います。とはいえ、せっかく良い音が背面のライン出力から出ているのに、このヘッドホンアンプではもったいないなと感じてしまいます。
とはいえ、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプと考えると、3万円という価格には見合っていると感じます。
より、良い音で聞きたい人にヘッドホンで聞く人にはヘッドホンアンプを追加して聞いていただきたいですし、それだけステップアップの道が残されているとも感じます。
最初の据え置きUSB DACには是非ともこのヘッドホンアンプをおすすめしたいと感じます。ですが、最近ですと、USB DACを内蔵しない純正の据え置きヘッドホンアンプは少なく、1万円以下の安価なものか、高級なものしかないような気がします。
ただ、最近の安価なものあれば、十分にUD-301の音質を発揮することができると感じますし、音の変化も楽しくむことができると思います。
最後に
TEACのUD-301-SPを購入、レビューをしてみましたが、非常に満足度が高く、多くの人におすすめしたい製品です。
次のステップアップも考えられている、初めての一台としての完成度も相当高いと思います。